第66回 現状維持バイアスの具体例

第66回 現状維持バイアスの具体例

前回は「現状維持は後退の始まり」という言葉を意識しながら成長しようではありませんか?との記事を掲載しましたが、今回は、私達が知らぬ間に現状維持バイアスの罠にはまってしまっている事実をご紹介します。

今回は、現状維持バイアスの具体例、次回は現状維持バイアスの克服方法について紹介したいと思うココロだ。(“小沢昭一的こころ”って番組を知っている人だけが分かるフレーズです。)

 

昔々、狩猟民族であった私達の祖先が狩場を変えることには以下のようなリスクが付きまといました。

・移動中に道に迷ってしまうかもしれない。(地図も何も無い時代)

・移動中に猛獣に襲われてしまうかもしれない。(熊とか狼とか)

・せっかく移動した先で食糧が取れないかもしれない。

こう言った生命を脅かすレベルの危機から、少しでも生存確率を高めるために、簡単に変化を選んではいけないと、DNAに擦り込まれてしまった様です。

故に、「変化を恐れて現状に固執してしまう傾向」に多くの人が取り付かれてしまっているのだそうです。

 

頭では「止めた方がいい」とわかっているのに止められない。(酒・タバコ・間食)

なぜか「めんどくさい」、「やめたくない」などの気持ちが強くて、手がつけられないでいる。(電話キャリア変更 行かないジム)

そんな経験は私ばかりではないと思います。

なぜなら、それらは現状維持バイアスの罠にはまっているかららしいのです。

 

現状維持バイアスの具体例

1:通勤通学の時にいつも同じ道を通り、電車やバスでも毎回同じ車両に乗る。

2:食堂・レストランに行くといつも決まったメニューを注文してしまう。

3:明らかに現状より優れたアイデアなのに、今のままで良い。と拒否する。

4:社内で保守派の意見が強くなる。

  改革派の意見を旧態依然のオヤジの意見で改革が出来ない。

5:携帯電話のキャリアを変えない。 不要なアプリ。

大手キャリアの毎月の利用料は1万円以上。新興キャリアの利用料は3000円以下と分かっているのにキャリアを変えない。

有料アプリを解約していない。

などなど。

 

上記はホンの一例ですが、思い当たる方は多いのではありませんか?

 

これらは現状維持バイアスによる「損失回避の傾向」に由来しています。

人は変化によって得られる利益よりも失う損失を心配してしまい、その結果、現状維持を選んでしまうのです。

 

最近、サブスク、サブスクと耳にしますが、「サブスクリプション(subscription)」の略で「定期購読、継続購入」を意味し、製品やサービスを定額で利用できる仕組みです。 これが現状維持バイアスを利用したビジネス形態なのです。

初期費用が大きくかからないため、利用し始めるときのハードルが低いのですが、多くのユーザーは一度加入するとなかなか解約しない習性を利用しているのです。

Amazon、漫画、雑誌、音楽、映画、携帯のアプリ、、、、、、、、etc。

 

私の場合も1~5全て当てはまっていて、現在断捨離中です。

私が許せないのは、Amazonのプライム会員登録です。入会のボタンをクリックした記憶が無いのに会員登録されてしまう事です。

過去に、意図しないままに登録されてスッタモンダした経験があるので、その後は入会しないぞ!と心していたにも関わらず、先月またまた登録されてしまったのです。

たかが500円ですが、年間6000円。意図して入会するのであれば良いのですが、たまにしかネットショップを利用しないのであれば無用の長物です。

皆さん。利用していないサブスクの年間費用を一度試算して見て下さい。

 

最後に、最悪なサブスク NHK

見る見ないに関わらず、NHKを見られる機器を持っている全ての人は受信料を払わなければならないってんだから困ったモンです。(追徴金もあるらしい。)

素人の私でもサブスクの様にスクランブルかければ?と思うのですが、、、。

NHKの放送にスクランブルをかけられない理由として、「公共の電波」という原則に反するということがあるらしい。(ホントだべか?)

さて貴方はスクランブル指示派?公共放送指示派?

 

今日のテーマは、サブスクは直ぐに解約しろぉ~。 のこころだ。