第61回 電通鬼の十則、裏十則、どちらを支持しますか?
9月になったら涼しくなるだろうと、高を括っていたら涼しくなりませんね~。
皆様に於かれましてはコロナを回避され、熱中症を回避され元気にお過ごしの事とお慶び申し上げます。
これからは季節的にも過ごし易くなり、気合を入れて仕事に打ち込める季節となりますので頑張りましょう。
さて今回は、
仕事に関する訓示の様なモノを調べていましたら、あの悪名高い電通の4代目社長である吉田秀雄氏が1951年に作成した「電通:鬼十則」を見つけました。
この鬼十則を全社員に周知徹底して日本一大きな広告代理店になったのですが、ちょっと奢り過ぎているのでは?と感じるのは私だけでしょうか?
2016年新入社員が過労やパワーハラストメントで自殺した問題はじめ、東京オリンピックでは賄賂疑惑、エンブレム盗作疑惑、不正利益供与疑惑、等々いろいろと問題の多い企業の様ですが、鬼十則は、私達の会社にも通じる内容なので紹介させて頂きます。
1.仕事は自ら創るべきで、与えられるべきでない。
2.仕事とは、先手先手と働き掛けていくことで、受け身でやるものではない。
3.大きな仕事に取り組め、小さな仕事はおのれを小さくする。
4.難しい仕事を狙え、そしてこれを成し遂げるところに進歩がある。
5.取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは……。
6.周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地のひらきができる。
7.計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。
8.自信を持て、自信がないから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚味すらない。
9.頭は常に全回転、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそのようなものだ。
10.摩擦を怖れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる。
皆様も明日の朝礼で、夏ボケしている社員に向けてイッパツかまして(?)下さい。
鬼十則を元に、電通の経営企画室の人が作ったと言われる裏十則もある様です。
1.仕事は自ら創るな。 みんなにつぶされる。
2.仕事は先手先手と働きかけていくな。 疲れるだけだ。
3.大きな仕事に取り組むな。 大きな仕事は己に責任ばかりふりかかる。
4.難しい仕事を狙うな。 これを成し遂げようとしても誰も助けてくれない。
5.取り組んだらすぐ放せ。 馬鹿にされても放せ、火傷をする前に…。
6.周囲を引きずり回すな。 引きずっている間に、いつの間にか皆の鼻つまみ者になる。
7.計画を持つな。 長期の計画を持つと、怒りと苛立ちと、そして空しい失望と倦怠が生まれる。
8.自信を持つな。 自信を持つから君の仕事は煙たがられ嫌がられ、そしてついには誰からも相手にされなくなる。
9.頭は常に全回転。 八方に気を配って、一分の真実も語ってはならぬ。ゴマスリとはそのようなものだ。
10.摩擦を恐れよ。 摩擦はトラブルの母、減点の肥料だ。でないと君は築地のドンキホーテになる。
(出典:吉田望事務所より)
私の現役時代の前会社でも鬼十則と同じ様な雰囲気で、尖った社員になれと日々叱咤激励されていました。
私達末端の平民は、心の中では裏十則を念じながら仕事をしていたものです。
(お前だけだ。 ってか?)
さて皆様は鬼十則と裏十則 どちらを支持しますか?