第56回 日本の将来について(1) アメリカではホットドッグが1500円!!
過去十数回に渡ってよもやま話など砕けた話題を掲載して来ましたが、今回からは少し真面目な話題を提供して行きたいと思いますのでお付き合い下さい。
まずは、日本の貿易収支マイナス21兆円の赤字の記事を見て感じた事。
財務省が発表した2022年の貿易収支報告によると、マイナス21兆7284億円となったそうです。 赤字幅は1979年以降で過去最大。
原油や石炭など資源価格の高騰に加えて、為替レートの平均が1ドル=135円と過去5番目の円安水準となり、輸入額がおよそ121兆円に膨らんだ事が要因だそうです。
2011年の震災以降3回ほどは貿易収支プラスの年はありましたが、プラスの額は非常に少ない値でしたので、通算では60~70兆円のマイナスになっています。
最近のエネルギー代高騰、材料費高騰、輸送費高騰、更には円安で当面はこの状態が続くものと思われます。
私の勉強不足でしたが、日本は輸出大国(貿易立国)で輸出のお蔭で幸せに暮らしていると思っていましたが、昨今そして今後はどうもそうではなさそうです。
日本の置かれている立場は知らない間に数値的にドンドン悪化しています。
日本の国力を表す数値によくGDPが用いられますが、下記サイトで各項目日本のランキングを調べて見ました。
世界の経済・統計 情報サイト 世界のランキング(2021年)
https://ecodb.net/ranking/
① 名目GDP(US$) 世界 3位 アジア 2位
② 一人当たりの名目GDP(US$) 世界 27位 アジア 4位
③ 経済成長率 世界 157位 アジア 19位
④ 男女平等度(経済に関係ないけど) 世界 116位 アジア 18位
⑤ ビッグマック価格 世界 41位 アジア 7位
⑥ 平均年収 世界 24位 アジア 2位
と名目GDPだけは世界3位ですが、その他の順位は惨憺たる順位に驚きます。
2030年には中国がGDPで米国を抜き1位。日本はインドに抜かれ4位になるとさえ予想されています。 (どこへ行ってしまったの我がニッポン?)
先日、大谷選手が活躍するエンゼル・スタジアムの売店のニュースでホットドッグ1個1500円と報じられていました。1個ですよ!何の変哲もないホットドッグが?
高いだけでなくアメリカは1500円でも買えるだけの収入がある日本より平均年収が高い国だ。と言う事実を失念していました。
アメリカのマックで1年間アルバイトすると1000万円近くの収入になるって信じられますか?
(欧米は給料も高いので物価も高い。日本は給料が安いので物価も安い。)
(これで良いのか岸田さん!!)
日本は、過去30年の日本の実質賃金上昇、1991年を100として2020年は103.1と殆ど賃金上昇は無いと言っても過言ではありません。(厚生労働省統計白書より)
今年の春闘では大企業中心に賃金アップのニュースが出ていましたが、日本を支える大多数を占める中小企業の賃金アップは厳しいとの報道が多数を締め厳しい様です。
頑張れ!! 日本の中小企業!!
ウクライナ情勢の影響で今後数年間、世界経済は低迷するでしょうし、更に日本は少子高齢化に伴い若い労働力が減少する。等々多くの課題に直面し一層厳しくなって行く事が予想されます。
(労働市場の未来推計によると2030年に日本全体で644万人不足するんだそうです。)
明るいニュースはどこに行ったのでしょうか????
前述情報だけを見ますと日本の将来は非常に苦しいのか?と思いますが、日本のアニメブームや外国人旅行者増大・インバウンド消費増大、等々の明るいニュースもあります。
今後、製造業も更に頑張るでしょうし、IT業界、電子部品・半導体業界、エンタメ業界、EC業界 他、今後期待される産業も多くあるので、ホットドッグ1個1500円で買える明るい未来が待っている事と楽観論者の私は確信しています。
皆様におかれましても、それぞれの立場で日本の将来を考え、明るい未来に向けてご活躍下さい。
頑張れ!! ニッポン!! チャチャチャ!!