第53回 トイレよもやま話 失敗談

第53回 トイレよもやま話 失敗談

前回までは食べ物の話でした。

食べれば必要になるのはトイレです。 故に、私のトイレにまつわる失敗談や各地のトイレ事情を数回に分けて紹介します。

 

スーパーや駅のトイレに行くと、「いつもきれいに使っていただき、ありがとうございます」と書かれている標語に遭遇しますが、ひねくれ者の私は、「いや、このトイレを使うのは初めてだから、お礼を言われる筋合いはない」と思ってしまうのです。(困った性分です)

一方、なるほどなぁ~と感心させられる標語もしばしば見受けられます。

 

今までに面白いと感じた名文句を紹介します。

1:急ぐとも 心静かに手を添えて外に漏らすな 松茸の露

2:急ぐとも 外に漏らすな 玉の露 吉野の花も 散れば見苦し

3:朝顔の花に絶やすな 竿の露

4:紙が無いからと言って芯で拭いてはいけません。 次の句を心得よ。

便所とは"うん"と"思考"をするところなり。

もし"神"に見離されたなら自らの手で"運"を掴むべし。

トイレには下品な落書きが多いのですが、上記の様な標語?を読むとニンマリとするのは私だけではないでしょう。

作者が誰かは不明ですが、日本文化の川柳を上手にもじった標語でいつも感心させられます。

ネットで調べると他にも面白い標語が多いので時間のある時に調べて見て下さい。

 

さて私のトイレでの経験談から。

 

京都での和室トイレ

20年くらい前に京都で泊まった老舗旅館のトイレ。 4畳半程度の畳敷きの和室作りの便所。 部屋の真ん中に、昔々殿様が使った様な和便器が鎮座していたのです。

小市民の私には、広過ぎて落ち着かず、壁は襖模様で彩られ畳敷きの和室で厳かにウ〇チする事など恐れ多くてとても出来ませんでした。(とにかく落ち着かないのです。) 

我慢しながらフロントで普通のトイレを案内して頂き一件落着したのでした。

※まるで、羽織袴を着て入らねばならない様なトイレでした。

 

シンガポール・レストランでの汚物用流し

(普通の洋式便器のひと回り大きいゲロや汚物を流すヤツです。)

大チャンを催したのでレストランにある御手洗いに駆け込んだ時に、んっ?便器のフタが無いぞ?便座が無いぞ?便器がデカいな?とは思ったのですが、便意には勝てずに中腰でまたがっていたら、他の客が入って来て変な顔をされました。(この時は、何見てんだよ~と思いましたが、、、、。)

後々、あれは汚物流し用であり便器では無い。と知った時には、赤面するやら可笑しいやらの楽しい(?)思い出です。  旅の恥は掻き捨てですね。

知らない事とは言え、あまりにも非常識だったと反省することしきりです。

 

初めてのウォシュレット

遠い昔、東京本社に出張した時のお客様用トイレでの笑い話です。

用便の後に、いつもの様にトイレットペーパーでお尻を拭こうとした際に、右横にあるボタンが目に止まりました。

何だろう?と思いつつボタンを押した途端に、水戸の黄門様めがけて温水が出たのでビックリ仰天。思わずウワァ~っと声を出して飛び上がってしまいました。

すると温水はそのまま逃げた方向に噴射し続けるではありませんか。 

ズボンを膝元まで下げた状態で飛び上がったのですが、温水は丁度そのズボン目掛けて噴出して来るのでビッショビショ。当然 まだお尻の処理も終わっていません。

これが噂のウォシュレットか?と思った時にはあとの祭り。私の悲鳴を聞いた他の客が大丈夫ですか?と声をかけてくれたのですが、恥ずかしくて“大丈夫です。”と言う以外はありませんでした。

運の悪い事に、この時に来ていたスーツの色は灰色だったので濡れた部分がクッキリハッキリと見えるのです。

トイレットペーパーで水分を取ったり乾くまで時間を潰したり2時間以上トイレの中で過ごす羽目となったのでした。

その時には、ウォシュレットにはお尻を乾かす温風もあるんだなぁ~との新たな発見もしたのでした。(あの温風が無ければ滞在時間は2時間では済まなかったでしょうね?)

 

ケツを出しながらパンツを乾かし、ズボンを乾かす。アノ姿を思い出すだけでも赤面モンなのです。(情けないったらありゃしないですぅ~。)

さすが東京です。 仙台では未体験のウォシュレット。 一生の思い出です。

本日の教訓:スーツの色は黒に限る。ってか?

WBC侍JAPANのヌートバーも、ウォシュレットの使い方が分からず母親に電話で助けを求めたと言いますから、アメリカって遅れてるぅ~って感じました。

 

次回からは東南アジアのトイレ事情をば、、、、、、、、、。