第52回 東南アジアの変な料理(5) 韓国編

第52回 東南アジアの変な料理(5) 韓国編

韓国と言えば、南大門市場(ナンデムンシジャン)。上野のアメ横を大きくした様な露店街。

1万店以上出店している様で何でも売っていると言われる巨大な市場で、1日2日ではとても回りきれる規模ではありません。

いつ行っても活気ブンブン。市場のエネルギッシュな姿には圧巻される程です。

日本語を話せる店員が多いので不便を感じることはありません。ましてや今は優秀な翻訳ツールが携帯で利用出来るので言葉に困る事はまず無いでしょう。

 

私が韓国でトライした(トライさせられた)興味深い料理を何点か紹介します。

 

【犬の肉料理(鍋)】

日本人は犬を食べる習慣が無い事を熟知している韓国人社長宅での出来事。

1ヶ月間の業務移転作業終了後にご苦労さん会を開いて頂いたのですが、何か食べたい物はありますか?と事前に打診された際に、『特に有りません。何でも食べられます。』と言ったのが間違いの始まりでした。

腹いっぱいに鍋料理を頂いた後に、社長さんはニヤニヤしながら、どうでしたか?犬の肉は美味しかったですか?と来たモンだ。 

アッサリした豚肉だなぁと思いつつ食べていたのがナナナント!! 犬だったのです。

瞬間的に昔、飼っていたポチや太郎の顔が浮かび、吐き気さえ催してしまいました。

途端に箸が進まなくなってしまい、その他の料理も何が入っているのか不安になり閉口したものです。

韓国や中国では現在も犬を食べる習慣があるそうで、韓国では年間100万匹も処理されているそうです。

20年ほど前、釜山の犬市場には数十軒の犬肉屋があり、1間程の間口の両サイドに茹でられた犬の頭が鎮座。店内には前足・後ろ足、胴体、内臓 その他 所狭しと並んでいたものです。

昔飼っていた可愛いポチや太郎。貴方は食べられますか?

 

【サンナッチ】

「生きているタコ」という意味の料理。タコの踊り食い料理です。

生きたまま食べるので、口の中で吸盤がアッチコッチに吸い付いて、これが何とも快感(?)なのです。

犬やポンテギは食べなくても良いですから、韓国焼肉とサンナッチはオススメです。

ホントに、んめぇ~がら喰ってみさいん(東北以外の読者さんも理解出来る方言?)

 

【ポンテギ】

ポンテギとは、カイコのサナギを茹で、または蒸して味付けした朝鮮料理のおつまみです。

蚕のさなぎを指し、繭から絹糸を取る際に残ったものを調理して販売しているものです。

干したエビの様な味で、これも見た目にはゲゲゲーなのですが意外と美味しいのです。

いろいろな国でイモムシ見たいな料理を食べましたが、ポンテギはその中でもNo1です。

 

【ブツ切りのヘビ料理】

2010年6月へビの肉やスープを提供する飲食店を全国で一斉に取り締まると発表され今はヘビ料理は表社会からは消えてしまった様ですが、20年前の韓国では、ヘビのスープは体を冷やし精がつくと信じられており、ヘビ料理を食べて精力を付けようと食べたのが茹でたヘビと揚げたヘビ。 

お茶目な韓国人がふざけて注文したのですが、美味しくも何ともなかった印象。(なんか臭かったなぁ~。)

何でも有りの韓国人(いやバイタリティー溢れる韓国人)犬の料理やヘビの料理も、影に隠れて今でも食べられているのでしょうね。

 

今回は印象に残った美味しくない料理中心でしたが、韓国料理には美味しいものが数え切れない程あります。観光ガイドに載っている料理は間違いはありませんよ。

それに特筆したいのが、注文もしていないのにテーブルに並べられるおかずの数々。

日本でのお通しの様な前菜の数々。「ミパッチャン」と言うそうです。

キムチを中心とした小皿が少なくて4~5皿。多い所では10皿前後が並べられ、これがまたまた美味しいのです。メインディッシュの他に出される無料の小皿類が食べ放題なのです。 

 

ぜひご賞味あれ!! マシッソヨ!!