第51回 東南アジアの変な料理(4) タイ編

第51回 東南アジアの変な料理(4) タイ編

タイ料理と言えば、トムヤンクン始め辛い料理が一般的です。

トム=煮る ヤム=混ぜる クン=エビ が語源だそうで、豚を入れるとトムヤム(ムー)

魚が入るとトムヤム(ガイ)となるそうです。 酸っぱ辛いゴッタ煮がトムヤム何タラとなる。

期待に漏れずに、タイも変な食べ物には事欠かないお国柄の様です。

 

【ワニ 足の形そのまんま】

鶏肉からパサパサ感がなくなったような食感です。

鶏肉を思わせる味わいなので、ステーキやスープにすると美味しいかも知れません。

臭みもなく適度に脂ものった照り焼きのワニ料理はお勧めです。

足の形さえしていなければもっともっと美味しいのでしょうけどね、、、、、、、。

 

【ユムシ】  

日本では釣り餌として用いられることが多いですが、中国や韓国、そしてタイでは食材として一般的に使われているそうです。

トライしたのはミミズを太らせたようなユムシの刺身。見た目がグロテスクなので食べるには勇気が必要です。(当時はユムシ自体ナニなのか知らなかったのでトライ出来ましたが、、。)

内臓はしっかりと除去されていて皮の部分だけを食べるのですが、ナマコの様なイカの様な歯応えのある食感でした。

さすがのワタシもこれは一口しか喰えず、気持ち悪りぃ~ったらありゃしませんでした。

見た目も味も絶対にお勧めは致しません。 

 

【タランチュラ】

カンボジアが食糧難になった時代に食べたことがきっかけで、珍味として食べられるようになったそうでお隣の国タイでもいつしか食されている様です。

最近は食用タランチュラが飼育されているほどで、そのまま素揚げして食べるのが一般的です。

テレビ番組でも罰ゲームでタランチュラを食べるシーンを見かけますが、養殖された安心出来る毒蜘蛛なので何ら心配は無いのです。

味はイナゴの佃煮を思い出させる味で、昔イナゴ取りをして、お婆ちゃんに作って貰った味そのものでした。 

 

【蟻の卵】 

タイ北部地方に行った時に食べた≪カイモッデーン≫ 赤蟻の卵のオムレツ料理

昆虫食の一種、タイの高級食材の一つです。

赤蟻の卵はオムレツや卵焼き、サラダ、スープの食材として用いられるそうでいろいろな料理法で食べられています。

味の方は硬い白子の様な、トロっとクリーミーな味わいがします。辛くないので辛いのが苦手な方でも食べられますが、たまに孵化した蟻もいますので探すのも楽しみのひとつです(?)。

蟻の卵との事前情報が無ければきっと皆さんも違和感無く食べられそうです。

カイモッデーンは、気持ち悪いけど美味しかったです。

 

【キングコブラ】

高級食材として知られているのが毒蛇で、タイではキングコブラ(タイコブラと言うそうです。)を調理します。冠婚葬祭においてキングコブラが提供されることが多く、揚げたり茹でたりして食べます。

キングコブラの身はゴムのように弾力があるためなかなか噛みきれず、小骨も多いため食べ難かったです。

捌いた直後のキングコブラの心臓は生のまま珍味として、メインの客に提供されるのですが、幸いメインの客では無かったので食する機会は免れました。(ラッキー!!)

 

【食物連鎖】  

沼の様な池の様な海の入り江(ラグーン)の所にある水上レストラン。

美味しく魚を食べる事が出来たのですが、店員に『この魚は何処で捕れたの?』と聞くと、そのラグーンを指さしたのです。その時は『へぇ~こんな魚が捕れるんだぁ』程度にしか思わなかったのですが、暫くしてトイレに行ったならば、ナナ!ナント?トイレはそのままラグーンに直結のボットン便所ではありませんか。 

私達は魚を食べ、そして用便し、魚は私達の排泄物を餌に成長し、それをまた私達が食べるのです。  

と考えが及んでからは、『こんなレストラン二度と来るものか?』と思った次第です。

オ シ マ イ 

 

次回はアンニョンハセヨの韓国編をお届けします。 マシッソヨ !!