第49回 東南アジアの変な料理(2) シンガポール編
1990年から4年間過ごしたシンガポールの私的にゲテモノの類の料理は?
国民の半数以上が華僑で構成されるシンガポール。
(人口約580万人 中国系は76% マレー系15% インド系 7.5% その他。)
中国よりは少し安心して食べられる中華料理の本場と言っても過言ではありません。
街のアチコチにあるキャンティーン・露店・そして高級料理まで美味しい料理屋さんは数え切れませんが、やはりゲテモノモドキの変な料理は存在します。
チキンフィート(鶏の足)
見た目にはグロテスクなのでなかなか食するにはハードルが高い料理です。(私はなかなか慣れる事は出来ませんでした。)
鶏の足だけがブツ切りされて大きなお皿にテンコ盛りになって出て来るのです。
コラーゲンがプリプリになるまで柔らかく煮込まれ、甘辛ソースに絡めて出されます。
目をつぶって食べる分には美味しいのですが、進んで食べたい料理ではありませんでしたが、我が愛する“おっ家内”は、アラッ!! コラーゲンたっぷり美味しいんじゃない?と来たモンだ。
ピッグオーガンスープ(豚の内臓スープ)
豚のありとあらゆるパーツが全て入っているスープだそうです。
脳ミソ、チ〇コ、 睾丸 まで入っている為に、男性にはオススメな料理です。
(中国でもチ〇コ鍋食べましたが、別にチ〇コが好きな訳ではありませんよ)
なかなかの味と臭いなのですが、脳ミソと聞いてからは食べられなくなった料理です。
観光ガイドブックには載っていない場合が多いので、現地スタッフ(男性)に聞くと直ぐ分かります。
カエル粥(フロッグ・ポリッジ )
カエルがブツ切り状態に甘露煮の状態でお粥の中に入って出て来ます。
日本でもカエルを食べた経験の有る方にはお勧めの美味しさです。(あっさりした鶏肉風)
味付けも価格も様々ですので、いろいろとトライするのも楽しいですよ。
若いお嬢さんが口の周りを汚しながら喰らい付いていた姿には正直 幻滅しましたが、、、。
臭豆腐
(英語名:Smelly Tofu と言うのですが、ローカルはToilet Smellと言ってました)
日本で言うクサヤとも言えるそれはそれはハンパ無く臭い揚げ豆腐でした。
魚が腐った様な、下水の様なアンモニア臭がする豆腐でした。食べると美味しいらしいのですが、私が最後まで口にする事が出来なかった料理のひとつです。
アンモニア臭と言えば、私の大好きなドリアン。私にとっては食欲を誘う“香り“なのですが、臭豆腐は臭い以外の表現は思い付きません。
是非 誰かトライして報告して下さい。
ドリアン
現地では、『嫁を質屋に入れてでも食べたくなる』と言われるほどに人気の果物の王様ドリアン。
多くの日本人には、独特の汲み取り式便所の臭い(?)がすると毛嫌いされる果物です。
私も最初の数回は臭いに耐えられず遠慮していたのですが、マレーシアペナンで出会ったドリアンを食べてからは大のドリアンファンになってしまいました。
一時帰国の際に、日本の同僚にも食べさせたいと思い、殻ごとでは荷物になるので、中身だけを取り出し、タッパーに入れ、幾重にもサランラップで簀巻きにして手荷物に入れて飛行機に搭乗。
しかし、気圧のせいで臭いは漏れ出し、没収されてしまうのでは?とハラハラドキドキで帰った記憶があります。
そんな大変な思いで持ち帰ったドリアン。 日本の同僚には全く受け入れて貰えませんでした。
『なんであんなにウンメェ~もの喰わねんだべなぁ~。』理解出来ないこと然り。
日本で買うとン千円と高価ですが、現地では安く食べられますのでトライして見て下さい。
旬は6月と12月です。 お見逃しなく、、、、、。
癖になるグリーンチリ
シンガポールの食卓の必須アイテム。チャーハンや麺料理には欠かせない酢漬けのチリです。
ナシゴレンに、ミーゴレンに、ぶっかけご飯に、何にでも合うグリーンチリ。
チョット辛いチリからガッツリ辛いチリまで、提供してくれる店により味が違うのも楽しみのひとつです。
ゲテモノやゲテモノもどきの記事と言っておきながら、ドリアンとグリーンチリは私の大好物なのでご勘弁下さい。
次回はフィリピンで出会った衝撃的な食べ物を紹介します。