第43回 韓国よもやま話
サンゲタン イッソヨ? (参鶏湯ありますか?)から始まった私の韓国。
初めての韓国訪問の時に知っていた韓国語はアンニョンハセヨのみ。知人から韓国の参鶏湯は美味しいから絶対喰って見る価値はある。サンゲタン イッソヨ?と言えば通じるから大丈夫と太鼓判を押されて現地入りしたのが今から20数年前である。
食堂らしいところに頭を突っ込んでは、『サンゲタン イッソヨ?』と聞いて見る。するとオバチャンが『○✖△□※』と応える。 どうも無さそうだと感じれば次の店に行くのを繰り返す。 何回か繰り返していると、この日本人のオヤジ、韓国語は知らないな?と悟ったらしく、私に付いて来いとのジェスチャーで参鶏湯の店に案内してくれ、この日本人は参鶏湯が食べたいらしい。とまでお願いしてくれる優しいオバチャンの居る国ある。
本当の韓国の姿は、優しいオバちゃんと美味しい参鶏湯に象徴されているのです。
政治が絡むと腹が立つ事が多いですが、私の知る韓国人は優しく勤勉な人達なのです。
【ヤンチャ韓国人のイタズラ韓国語指導】
韓国に行って間もない頃、日本語の上手な現地の友人が真面目な顔で、『有難う』って韓国語では『カムサハムニダ』と言うんだよ。サンドウィッチは『パン二ハムハサムダ』と言うんだよ。 と教えてくれた。
明日の朝ホテルの朝食の時『パン二ハムハサムダ イッソヨ?』。と言ってみな?とアドバイスされたので翌朝ホテルで言ってみたが一向に埒があかなかった。
後で知った事だが、『サンドウィッチは、パンにハムを挟むのだ』と言う日本語を韓国風に言っただけのデタラメ韓国語を教えられたと知り、皆で大笑いしたものである。
でたらめ韓国語の例。
〈パン二ハムハサムダ〉 〈カネカセヨ〉 〈ヨク チョンギレル ハサミダ〉
【反日は根強いなぁ~】
シャネルやグッチやルイビトン。オメガにロレックスにラドー。これらのブランドの商品が街中で売買されていた時代です。
『シャチョー!! コピーあるよ。 品質良いよ~。』 と日本語で声をかけられるのは日常茶飯事。ある時、シンガポール人を装って、『日本語分かりませ~ん。』と言うと英語での交渉となり、キリスト教を信じるなら安くするとか禁煙するなら更に安くするとか面白いオヤジさんの店でいろいろ買ったものである。
相手の英語もいい加減な英語なので、私のやっつけ英語でも何とかなるのである。
そのオヤジさん曰く、『日本人は大嫌いだから、絶対安くは売らない。むしろ高く売る』と言うのです。
韓国は秀吉時代から日本に侵略され、第2次世界大戦でもいろいろと恨み辛みがあるからだ。と力説していました。
後で知った事ですが、韓国では昔から、小・中学校から反日本教育がなされており、歴史的背景の上に慰安婦問題や徴用工問題が持ち出される始末なので、隣国として仲良くなるには相当時間がかかりそうな気がします。
品質が良いはずの時計もバッグも、帰国後直ぐに壊れてしまったことを付け加えて置きます。(韓国品質恐ろしや!!)
【勤勉な韓国人】
ソウルでもプサンでも多くの韓国人スタッフは日本語が非常に上手です。
仕事柄、業務命令で日本語を勉強しているとは言うものの、半年から1年で大抵の日本語は理解出来るレベルまでに上達するスタッフが多かったのを記憶している。
幾ら業務命令でも1年で外国語を話せる様になる自信は私には全くありません。
同様に、英会話についても彼らはその能力を発揮するのです。
(この頃の日本は既に、勤勉さや貪欲さで韓国に負け始めていました。)
その後、日本からテレビや半導体の製造技術が移転され、今では量産技術に関しては、韓国の足元にも及ばない様になってしまいました。 (韓国生産技術恐ろしや!!)
とは言え、韓国料理は参鶏湯のみならず、何を食べても美味しいのは保証します。
焼肉が美味しいのは当然ながら、生きたタコ『サンナッチ』がお薦めです。
口の中でグニュグニュと動くタコの足と吸い付く吸盤の感触が『こでらんねぇです。』
韓国は優しいオバチャンが居て、ヤンチャな韓国語の先生が居て、勤勉で優秀なエンジニアが居る国なのです。(本当は良き隣人の国と信じたい。)
サランヘヨ~ ハングル~
次回はシンセンよもやま話をお送りします。