第145回 8人の大富豪 〜一人と4億5千万人が同じ〜

第145回 8人の大富豪 〜一人と4億5千万人が同じ〜

 老後の資金には年金の他に2000万円は必要だとか、いやそれでは足りないとかの論議がつい最近までヒートアップしていましたが、次から次と発生するニュースに蹴散らされ、最近ではほとんど話題にも上がらなくなりました。

 蒸し返す訳ではありませんが、やはりお金のこととなると誰でもエキサイトするのかと思います。しかし、世界に目を向けると個人の資産を数兆円持っている大富豪が存在しますがあまりにも金額が多くなると、とても私たちでは想像もつかない別世界のことのようです。

 

 世界の人口は現在70億人以上ですが、その人口の半分の恵まれない人36億人までの資産の総合計と、世界の大富豪8人の資産が同じであると2017年度に発表されました。

 つまり、36億人を8人の金持ちで割ると、1人頭で4億5千万人分の財産を持っているということで、もしかすると豊かでない某国の財産を全部一人占めしているという計算になります。

 

 その格差は近年開く一方で、世界の人口の半分と同じ資産額を2010年は大富豪が388人、2013年になると92人とますます富裕層の富が集中しており、そして2016年には8人となったのです。

 この8人の持っている資産額は50兆円近くあり、この何分の一でも世界平和や貧困や病気などに浄財として提供してくれたら、世界は本当に平和になるのではいつも思ってしまいます。

 

 富裕層世界第1位のアマゾンの創始者ジェフ・ベゾス氏は、離婚した妻に慰謝料として350億ドル、日本円で約4兆円相当の株式を支払うということですが、あまりのその額の多さに卒倒しそうになります。

 

 ちなみに、日本人の富裕層の1位はファーストリティリング(ユニクロ)の柳井正氏で2兆7千億円とのことで、2位のソフトバンクの孫正義氏とほぼ同額です。

 

 日本では野村総研から「階層別の保有資産規模」というデータが毎年報告されており、それには純金融資産保有額による5段階のピラミッドが載っています。

 その頂点の5億円以上保有している超富裕層は8.4万世帯で総世帯数の0.1%、1億円以上5億円未満の富裕層が118.3万世帯の2.2%、以下準富裕層、アッパーマス層、マス層という構成になります。

 3000万円未満のマス層が79%と一番世帯数が多く、4203万世帯ですがこの層でも2000万円以上の金融資産を持っている世帯が、何割かはあるのかもしれません。

 このピラミッドを見る限りは、日本では世界の金融資産の構造に比べたら、それほどの目立った格差はないようです。

 

 ただ、日本も世界ほどではありませんが、富の配分の差は確実に広がっています。上場会社の年収ワーストを見てみますと、1位がT社で平均41歳の社員が260万円となっていました。そして2位は37歳267万円、3位は38歳279万円、家族がいたらだいぶ苦しいのではないかと想像してしまいます。

 会社の業績が思わしくなくてその社員に配分がいかないのか、それとも社員には多くない給与をやりながら、経営者層が社員の何十人分の果実を手にしているのかはわかりません。もし後者であれば、いつかはその会社はクーデターや反乱がおきるかもしれないので、努々そういうことにならないような経営をしてほしいものです。

 

 前述のアマゾンのジェフ・ベゾスは、推定1362億ドルの資産を持っているそうですが、彼の会社は2018年の全世界の売上額は2392億ドルで日本では1兆5千億円位ということです。

 しかし、残念ながらアマゾン日本法人はほとんど法人税を払っていないようです。日本のアマゾンは、アメリカ本社に販売システム使用料として多くの利益を送っているために2015年には11億円しか法人税を支払わなかったのです。

 それ以前に日本の税務当局はアマゾンに140億円の課税をしたのですが、アメリカと交渉するはめになり、ここでも日本の主張が通らず現在でもこのような状況が続いているようです。

 日本でダントツの売り上げをたたき出しているのに、税務当局は税金をほとんど徴収することができず歯がゆい思いをしているはずです。

 ジェフ・ベゾスが離婚した妻に支払った4兆円は日本の税金も入っていると思うと何ともやりきれなくなります。

 

 世界で貧困問題に取り組んでいる国際NGOのオックスファムはこう指摘しています。

 

「最富裕層がたった0.5%多く税金を払えば、現在教育を受けられずにいる子どもたち2億6200万人に教育を授け、330万人の命を救えるだけの保健医療を提供しても、余りある資金を確保できる」

 

 私たちはこのような天と地、あるいは鯨と鰯のような「富」と「貧」との格差について、どのように考えたら良いのでしょうか・・・

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