第94回 頑張れ!はやぶさ2号!!

第94回 頑張れ!はやぶさ2号!!

 2010年に小惑星探査機「はやぶさ」が奇跡の帰還を果たしてからすでに8年が経ちました。それから10年後の2020年東京オリンピックの年には、後継機の「はやぶさ2号」が帰還する予定です。

 2010年にはやぶさのカプセルがオーストラリアのウーメラ砂漠に到着した時には、そのニュースを見なかった人はいないと思えるくらいに日本国中が感動の嵐で沸き立ちました。

 まだ薄暗い空に星が瞬く大気の中をはやぶさが、最後の力を振り絞るようにして光を発しながら飛んで、やがて力が尽きるように数個に分解しながら消えていく、その姿に感動感涙した人も多かったと思います。私ははやぶさが自分を犠牲にして、最後のミッションを達成するヒーローのように感じてしまいました。

 

 私もその年に仙台市天文台で催されたはやぶさのイベントに参加し、また宮城県のJAXA角田宇宙センターで展示された再突入の実物のカプセルを目のあたりにして心を熱くしたものでした。翌年にはこのプロジェクトのリーダーである川口淳一郎博士の講演を拝聴し、その御苦労の数々とプロジェクトにかける関係者の思いも知ることができました。

 

 初代はやぶさは2003年5月に内之浦宇宙空間観測所よりM-Vロケット5号機で打ち上げられ、太陽周回軌道に投入されイオンエンジンで加速し、2004年5月に地球スイングバイを行って、2005年11月に地球から3億キロ離れた小惑星「イトカワ」に到着しました。

 しかし、この時からはやぶさに数々の過酷な試練が襲ったのです。化学エンジンから燃料が全て漏れ、姿勢制御ができず太陽電池パネルが使えなくなり、地球との交信も途絶えてしまいました。

 プロジェクトチームには「はやぶさは死んでしまったのか」との落胆の声もあったそうですが、その数か月後に助けを求めるようなはやぶさからの電波が届き交信することができました。それからも幾多のトラブルが立ちはだかりましたが、ようやく地球に到着する直前にまたも故障してしまったのです。イオンエンジンが止まってしまい満身創痍のはやぶさは、進むことができなくなり万事休すになってしまいました。

 ところが、ここからとんでもない逆転劇が展開したのです。打ち上げ前に開発チームが万が一の為にと組み込んでいた秘蔵の回路の技術を活用することにより再起動することができたのです。

2010年6月13日に予定より3年遅れましたが、はやぶさは幾つもの光に分かれながらようやく7年ぶりに地球にたどり着いたのでした。

 本体は分解してしまいましたが、サンプル容器の中に収められていたカプセルはパラシュートによって地上に届き、世界を驚愕させたミッションが達成できたのです。

 アメリカのNASA関係者は、このミッションは失敗するだろうとその場面を撮影しに来たそうでしたが、7年間60億キロを旅してきたはやぶさは最後に強烈にその意地を見せつけたのです。

 はやぶさが最後に地上に送った地球を映した写真は、幸せに寿命を全うした最後の映像のようで、そういう人生を送りたいものだと考えた人も少なくはなかったのではないでしょうか。

 その興奮は、はやぶさ関連の映画が何本も制作されたことでもわかります。ちなみにその映画を紹介しますが、是非鑑賞してその時の思いをまた味わってほしいと思います。

 

「おかえり、はやぶさ」

「はやぶさ 遥かなる帰還」

「はやぶさ/HAYABUSA」

 HAYABUSA BACK TO THE EARTH

 

 小惑星探査機「はやぶさ2」は兄「はやぶさ」が地球に到着した4年後の2014年12月3日に種子島宇宙センターから打ち上げられました。

 弟のミッションは太陽系の起源・進化と生命の原材料物質を解明するため、「リュウグウ」を目指すことです。

 「リュウグウ」に到着するのは2018年半ばで、1年半ほど小惑星に滞在して2019年末頃に出発し、そして東京オリンピックの終わって間もなくの2020年末頃に地球に帰還する予定です。

「はやぶさ2」の役目はさらにハードルが上がりプロジェクトチームによると、「日本からブラジルにいるテントウムシにボールを当てる」くらいの難しい航行になるとのことです。

 東京オリンピックの興奮が冷めやらぬ2020年の最後の締めくくりとして、オリンピックの成功と共に、弟「はやぶさ2」の偉業の達成を日本国民全員でお祝いすることを期待しています。

 私たちみんなで2020年には五輪選手団の応援とともに、忘れずにはやぶさ弟に声援を送りましょう。

 

   「頑張れ!はやぶさ2号‼」と・・・

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