第78回 100歳まではだれでも生きられる? 〜長生きしても見たい私の夢〜
新年早々に東北楽天ゴールデンイーグルスの元監督の星野仙一氏の訃報が、突然に飛び込んできて大変に驚きました。
2013年11月3日の日本一を雨の中で歴史的試合を観戦した私としては、特に感慨深いものがあります。特に11月3日は、あの東日本大震災の3.11の逆の数字の日ということで天から励ましのメッセージとも受け取れ、球場内外のファンの一体化はものすごいものでした。その一番の立役者の星野元監督が70歳で逝去されたとの報は本当にショックでした。
昨年末に旅行に行った際に、東北楽天のTシャツを私が着ていたら、その時に知り合った方から「星野氏の義理の御母堂様と食事するので、東北楽天ファンの方がいると話しがはずみますので、ご一緒にどうですか?」と誘われました。あいにく都合がつかず、同席することはありませんでしたが、帰宅後早々にそのニュースを聞いて「こういう偶然もあるのだなあ」とあらためて思ってしまいました。その方からはその御母堂様は、数年前まで星野氏と一緒に生活をしていたとのことでした。
松の内というと1月15日までということですが、お正月気分をあまり満喫しないうちに早くも終わってしまいましたが、皆さんは初夢をみましたでしょうか?
私は、なぜか連日のように夢をみてしまい、まるで2重生活をしているような気分になりました。見た内容はやはり「夢」なので、他愛もないものでしたが、これから自分が生きていくのにやはり現実の「夢」を持つことは大切ではないかと思いました。
私は時々何歳まで生きたいのかと自問自答すると、結論は「みたいもの」がたくさんあり、それを見たり経験したりしてから最期を迎えたら幸せなのかなと欲張りなことを考えてしまいます。
現在、日本人の寿命は80歳前後ですが、2040年代にはそれが100歳を超えていると断言している研究者もいるようです。「NMN」という老化をコントロールする遺伝子はだれでも持っているそうですが、それを生後22か月のマウス(人間は60歳)に投入したら、体の細胞が生後6か月(人間は20歳)の状態に若返ったそうです。そして、それは糖尿病や心臓、腎臓疾患にも劇的な効果があり、すでに日本の製薬会社では安定供給できる仕組みを整えているとのことです。ただしそのサプリメントは1グラム40万円もするそうで、今後どのようになるのか目が離せません。
1963年、日本には100歳以上の人が153名だったのですが、今は7万人近くの人が存命で人口増を差し引いても急激に増加しています。ですから、前述した平均年齢100歳というのも、あながち夢物語ではないかもしれません。
いま、50歳の人はあと50年、60歳の人はあと40年という寿命があるということを考えて、人生設計や夢の実現を計画してみたらどうでしょうか?
そのほかに寿命が延びるかもしれないという研究はまだまだたくさんあります。
3Dプリンターを使い、人間の細胞の培養や臓器や体のパーツを作成することも成功しています。
また、ナノマシンを体内に注入しがん細胞を攻撃させたり、病変の個所を治療したりする研究も進んでいるようです。そして、皮膚にチップを埋め込みナノマシンに病気を警告させたりして、健康を保つことも可能になるかもしれません。
そして、あと20数年もすれば人間の脳の中にチップが搭載され、思考力は今の10億倍になり、知識や計算も誰でもが一瞬のうちに可能になり、言語の壁も無くなる時代がくるという科学者もいるようです。
そして、ノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥教授によるIPS細胞の実用化は、現在いろいろな研究者や研究機関により進められており、人間の様々な組織や臓器の再生や形成の治療に役立てられることが大いに期待されています。
100歳まで生きるかは別として、私の見たいものや経験したいことはいろいろありますが、特に以下のことがらは是非とも見納めしてあの世に旅立ちたいと思っています。
一つ目は、日本とアメリカ間を30分で行ける宇宙旅行です。これはアメリカの「スペースX」という会社が2022年の実話化を目指しているという夢のような計画です。
二つ目は、東京大阪間のリニアモーターカーにも乗ってみたいのです。ただ、今のところこの計画では名古屋までが2027年、大阪までは2045年なのでそれに乗るのはだいぶ厳しそうです。
三つ目は車の自動運転です。警察では後期高齢者には免許証の自主返納を促していますが、完全に自動運転になれば、返納どころか免許を取る人が激変して自動車学校と免許センターの存立が危うくなるかもしれません。
四つ目はがんの克服です。以前は不治の病といわれたハンセン病や結核やエイズなども人類は克服してきました。近い将来それを克服させる時代は必ず来ると信じています。
五つ目はやはり世界平和を見たいものです。最近同時通訳できる翻訳機を手に入れました。英語、中国語、韓国語を即座に通訳し、今までで経験したものの中ではベストではないかと思われるくらいに使えそうです。紛争の根本は宗教や領土もありますが、やはりコミュニケーションが一番大事なので、それが解決できれば紛争は劇的になくなるのではないかと思います。国や大手企業は、武器などよりもアラブ語でもスペイン語でも即座に対応できる超翻訳機を開発したほうが、世界平和に貢献するのではないかと思います。
最後に、映画スターウォーズの完結編までを観ることです。1977年に始まった同映画は毎回欠かさず観ていますが、映画好きの私にとっては最後を見るまでは昇天できそうもありません。
その他にもいろいろ夢を持っていますが、もしかすると、このスターウォーズの「夢」が一番難しいかもしれません・・・