第34回 ミャンマーとビルマ 〜男もスカートを履く〜

第34回 ミャンマーとビルマ 〜男もスカートを履く〜

アジア「最後のフロンティア」と呼ばれるミャンマーに、2年前3泊5日視察旅行で、短くも盛りだくさんの内容で行ってきた。 

 

恥ずかしい話しではありますが、ミャンマーの首都は「ヤンゴン」と思っていたのだが、実は「ネピドー」という都市が首都であるのを知ったのは、現地へ行った時で2006年には首都が移っており、既にもう10年近くたっていた。

 

「ビルマの竪琴」という市川崑監督が2度作った有名な映画のせいか、ミャンマーというよりも私はどうしても以前の名称のビルマという呼び方がしっくりする。もっとも現在でも軍政を認めなかったアメリカやイギリスなどの国は「ビルマ」と表記し、マスメディアも同じ国の中でも表記が分かれているという。

今は、長年の軍事政権からアウンサンスーチーさん率いる国民民主連盟NLDに政権が移行しているが、私が行った当時はえらく寡黙なガイドがぽつりと「あそこがスーチーさんのイエ・・・」とまだ軟禁に近い状態である建物を指さした。

 

ミャンマーのGDPはまだ山口県と同じということだが、国土は日本の1.5倍 人口5,200万人なので、これからの発展が期待される国である。

 

車の価格はやはり激高値

ヤンゴン市内では乗用車はあまり多くないが、日本の中古車が90パーセント走っている。日本から中古の鉄道車輌の輸出業務をしているS氏が「中古車は、日本製がベストで中国製や韓国製はすぐガタがきてダメだ」という話しを聞くことができた。フィリピンでもそうだが、日本製は中古の自動車でも結構の高値で売れるらしい。現地のディーラーによると、中古車は以前には500万から800万円だったが、現在はその3分の1から5分の1位とだいぶ下がったようだ。トヨタカムリの中古7年乗った車が200万円位、新車は1,200万円、ランドクルーザーの新車は1,500万円とまだかなりの高値であった。

タクシーやバスはほとんどが天然ガスを燃料としており、オートバイがまったく走っていないので、寡黙なガイドに聞いたら「オートバイ、ダメ」とのことで、バイクは治安の関係かヤンゴン市内は走行禁止の令が出ているらしい。

 

男もスカートを履く

ヤンゴン市内では、ロンジという巻きスカートを履いている男が多いが、特にミャンマー仏教の総本山シュエダゴンパゴダというお寺では、観光客まで履いている人も見かける。ミャンマーでは数年で建物がカビだらけになるほど高温高湿なので、この巻きスカートは風通しがよく意外と快適なようである。足の長さの布をぐるりと縫い合わせたロンジは、用足しをするときは相当に不便ではないかといらぬことを考えてしまう。私はこちらで是非とも試してみたいとは思ったのだが、日本で履いたら「その道の人」と誤解されそうなので、時間がなくやれずじまいなのが心残りであった。

 

日本の値札のある縫製工場

日本向けの製品が多いという縫製工場を見学する機会があった。この工場には800人働いているといい、巨大な一つのフロアーに数百人の女性職工が黙々とミシンに取り組んでいる様は圧巻であるが、女工哀史の姿がかぶって見えたのは私だけではないような気もした。2013年のバングラデシュのビル崩壊事故を思い出してしまう。この事故は8階建てのビルが崩壊し、1100人以上の死者と2500人の負傷者をだしたという悲惨な事故である。死傷者の多くが縫製工場の女性たちで、老朽化したビルの中で数千台のミシンと発電機の振動が同調したことが崩壊の原因ともいわれている。

それはさておき、この工場で一番驚いたのは出来上がった服に日本の値札が貼ってあることであった。その数センチの札には、日本語でメーカー名からサイズ、生地の種類やバーコードまで印字してあり、日本ではそのまま店頭に並べられるようになっており、ここまで国際分業化が進んでいることに改めて驚いてしまった。ちなみに、この工場の労働条件は、昼が30分午後が15分の休憩時間、賃金は1か月に新人は120ドル 管理者は200ドルから300ドル、 170人が寮に入っており、月20ドルで昼と夜の食事が出るという。

 

日本人墓地訪問

ツアーの終わりに、薄暗くなってきた夕方にヤンゴン郊外にある日本人墓地を訪れた。そこは戦争時にビルマで亡くなった14万人の日本人兵士と、明治以後のからゆきさんも眠っており、ミャンマー人の墓守がよく手入れをしていて、私が行った時も線香を上げる世話をしてくれた。「ビルマの竪琴」の主人公のモデルになった中村一雄氏の碑も経っており、訪れる人はほとんどいなかったが、旅の締めとしては心に残る場であった。

夕日を背に受け逆光で陰になった「戦没英霊の碑」に、帰り際にもう一度頭を下げ、その地を後にして空港に向かった。

 

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