第11回 寿命は30分、それとも5億年? ~長寿命会社の秘訣~

 ポケモンGOというスマホアプリが大変な人気のようで、いろいろな事故や事件があったり、又株価まで乱高下しているようです。私は株主優待欲しさに関連株といわれるマグドナルドの株を最低限持っていますが、その株価が買った当時の1.5倍以上になって驚きましたが、この人気もいつまで長続きするのか改めて考えてしまいました。

 先日聞いていたラジオの中で、生物学者が「短命な生物と長生きする生物」の話しをしていました。

「一番寿命が短い生物は30分、長い生物は5億年生きている」と聞いて驚愕してしまいました。

 

 一番短命な生物とは「ウミユスリカ」といって、実際はボウフラから成虫になってからですが、30分くらいで死んでしまうということです。この蚊は成虫になっても、なにも食べないし血も吸わない、なぜならすぐに交尾産卵しないと死んでしまうからだそうです。そういうことで超短命なのはメスですが、オスは少しだけ長生きだそうで、そこは人間と逆のようです。30分の間に成人して結婚相手を探し、子づくりをして生んだ後にはもうあの世行きとは本当に「あっ」という間の人生?ですね。

 

 一番長生きする生物は推定5億年、もしかすると不老不死かもしれないという生物がいるのです。この生物は「ベニクラゲ」といいますが、その生物学者がいうのには5億年は生きているそうです。どうやって調べたのかと思いましたが、このクラゲは老衰して体が弱ってくると岩に付着してその後生まれたての赤ん坊状態になり活性化して成体になり、その後に老衰するとまた赤ん坊にもどりということを繰り返しているということです。ほかに同様の生態メカニズムを持つ生物は発見されていないらしく、その謎はまだ解明されていないようです。もちろんですが、他の生物に捕食されたり攻撃されて物理的に損傷を被ったら寿命はつきます。このクラゲの遺伝子は人間に近いようで、もしこの永遠の若さの秘密を解き明かしたらとんでもない発見になるので、研究に力をいれている科学者もいるようです。

 

 永く存続する企業、寿命の長い会社の条件とはなにか?とはよく経営指南の本や論議の対象になります。世界で一番古い会社で有名な金剛組は、西暦578年法隆寺建立の頃にできたとか、そして日本では100年以上の社歴のある会社は1万社とも2万社ともいわれています。またイタリアも日本と同様に同族会社が多く、老舗の企業がその大半という説もあります。

 

 私はやはり長寿命の企業はどういうものかということになりますと、「いい会社、いい企業」ではないかと思うのです。それでは、「いい会社」とはどういう会社か?ということになりますと、星の数ほど数限りなくその要件はあるのは承知しております。

 

 私はそれを具体的に人にいう場合はシンプルに「いい会社とは、社員が自分の親族や知人に入社をすすめる会社」と言っています。やはり、自分の好きな人やかかわりの深い人に幸せになってほしいというのは、誰でも思うものではないでしょうか。

 

 私たちは「3K」をいつも大事にしています。個人、家庭、会社の3つのKですが、それをなるべく「ベニクラゲ」のように永く常に活性化していくことが誰でもが願っていることではないでしょうか。