第48回 東南アジアの変な料理(1) 中国編

第48回 東南アジアの変な料理(1) 中国編

第38回から第47回まで続いた各国よもやま話もついにネタが切れましたので、今後数回に渡って8ヶ国14地域に赴任やら長期出張で滞在した海外で出会った、私にとってのゲテモノ料理をについてお届けします。

 

空飛ぶものは飛行機。四つ足は椅子とテーブル。泳ぐものは潜水艦。それ以外はなんでも食べると言われる中国人。その食文化は多くの華僑に受け継がれ東南アジア全土で見られます。

私は悪名高いコロナ発祥の地と言われる武漢の海鮮市場へは行ったことがないのですが、私が行った瀋陽の市場でも、イヌ、ネコ、ロバ、ネズミ、ウサギ、ラクダ、ワニ、クサガメ、ヘビ、カエル、トカゲ、サソリ、コウモリ、昆虫類、野生動物 等々所狭しと並んでいました。

 

気温が高い中、ハエはブンブン。臭いはプンプン。店のオジサンは上半身ハダカ。いつ風呂に入ったか分からない様な乱れた頭髪、不衛生極まり無いったらありゃしない。

いろいろな臭いが入り混じり、臭過ぎて歩いているだけで病気になりそうな市場でした。

普通の日本人ならば、コロナでは無くともきっと何かの病気には罹ってしまうこと間違いありません。 きっと武漢の市場も同様な衛生状態でしょうから推して知るべしです。

ナント罰当たりなニュースですが、2014年にはパンダ肉が販売され警察に捕まっています。

合法なら私もパンダを食べて見たかったと思う今日この頃です。

 

ペニス鍋

動物の性器が精力増強に効果があるという科学的な裏付けはないらしいのですが、中国ではもっぱら男性向けに好評(?)な料理の様です。

現地工場の社長に(何も知らずに)連れられて行かれたのが鍋料理の店。 ナント!! 鍋料理屋さんでは目玉として、ペニス鍋を売っていたのです。

正直な所、ゲェ~っと思いましたが、そこは忖度人生のワ・タ・シ。 精力を付けようと奮起してお付き合いしました。

私が嫌々ながら恐る恐るトライしたのは、ヤギと雄牛と馬のイチモツ。

ヤギはまるでゴムを噛んだ様な味も素っ気もありませんでしたが、雄牛のイチモツはイカの輪切りの様で牛肉そのものの味で結構美味しかったです。

馬は野性的な匂いがしてベーコンの出来損ないみたいな印象で美味しくはありませんでした。

 

中国でペニス料理を食べた努力空しく、ワタシの息子は元気が出なかったことを補足します。

 

サソリ  

繁華街を歩いているとアチコチに屋台が出ているのは世界の常。

串刺しにされたコウモリ。サソリの唐揚げ。いろいろな昆虫の佃煮(?)等々

現地の友人が、サソリは海老の味がするから喰って見ろ。と言うのでトライ。

サソリ? えっえぇ~? 喰えるのぉ~? 喰ったら毒が回るのでは?と心配しつつも食べたのですが、ハサミの部分もお腹の部分も殆ど味が無く、どこが旨いんじゃあ~?でした。 

結局は、サソリを食べた。との話題作りで終わってしまいました。

 

ちなみに、何でも食べる中国人ですら、絶対に口にしないのが生卵と言われています。

彼らにとっては、「生卵はゲテモノ」という感覚らしいです。

今や中国でも吉野家は大人気ですが、牛丼には欠かせない生卵のトッピングは絶対に置いてある店はありません。 

日本人のゲテモノと中国人のゲテモノには大きな違いが有る事は確かです。

 

殆どの中国料理はどこの店に行っても美味しいのは間違いありませんが、若気の至りで、ゲテモノ料理にチャレンジするのも話題作りにはお勧めです。

 

コロナ感染者は殆どいない。とか、台湾への軍事進攻も辞さない。とか 最近の中国は“人を喰った”様なニュースが多いのが気になります。

そうなのです。最近の中国は人までも喰うのです。

 

次回はシンガポールで出会ったゲテモノ&ゲテモノもどきをお届けします。