第38回 シンガポールよもやま話

第38回 シンガポールよもやま話

2020年9月7日の第1回目のコラム投稿以来約2年。外国人雇用に関する記事を発信して来ましたが、コロナもひと段落する気配があり、外国人との交流も増えて来ていますので少し趣きを変えて本日以降数回に渡り、私が赴任や長期出張した国々でのよもやま話をお送り致します。 

なぁ~んだ昔話かよ?とお思いでしょうがお付き合い頂ければ幸いです。

 

私の海外赴任や長期出張は、1988年~1992年シンガポール赴任から始まり、英語も殆ど話せない状態からのスタートでした。

  

Hayasakasan you go shopping yesterday ka ?

『早坂さん、昨日ショッピングに行ったのか?』の意味です。

文法の苦手な私にはとても分かり易い、過去形や疑問形がどこにも出て来ない英語です。

 最後のka?は中国語の過去形を表す“了”と同じ働きで、現在形の最後にka?を付けると過去形及び疑問文になるのです。(これが有名なシングリッシュです。Singapore-English)

その他、随所に短縮形の様な発音が出て来ます。

タクシーでワニ園に行った時、ワニ園に着いた途端に運転手は“ココダイ”と言うのです。

へぇ~運ちゃん日本語話すのかな?と思うほどの発音でした。

実は、“ココです“の”ココダイ“では無く、クロコダイルを短く言うとココダイとなるのです。

皆さんもクロコダイルって3~4回早口で言って見て下さい。ココダイに聞こえます。

 

ショッカー:(仮面ライダーに出て来る宿敵ショッカーではありません)Short-Cutの意味。

ダイモン:西部警察の大門ではありません。Diamondの意味 等々 キリがありません。

 

海外ではジョブホップしながら地位や収入を上げて行くのが一般的と聞いた事があると思いますが、シンガポールも例外ではありません。

つたない英語で一生懸命に育てたスタッフが、もうこの会社で学ぶ事が無くなったので辞めます。と突然言い出して来るのです。挙句の果てに、次の会社に面接に行くので推薦状を書いて欲しい。とまで要求して来る始末。

(日系企業の○○に勤めていた経験を武器に他の日系企業・その他に転職を狙っている。)

(私の心の中では、今までの苦労を返してくれぇ~。テメェ、一人前にもなってねぇじゃねーか? 後足で砂をかける様な真似しておいて推薦状~ってか? ふざけんじゃねぇ~と怒り心頭) しかし、それがシンガポールのルールであれば従わなくてはならなかったのです。

 

もうひとつ驚いた事は、

米国系ハードディスクメーカーの工場見学に行った際に、そこの工場長は自己紹介で、○○社に2年。××社に3年。△△社に2年。これらの経験を元に現在ここの工場長をやっています。と胸を張って自分をアピールするのです。

(私の心の中では、このヤローは2~3年で辞めるんだぁ~。信頼出来ねぇなぁ~。が本音)

しかし、これも日本と大きく違うルールなのだなぁ~と呆れるやら感心するやらでした。

 

そして最後の話

早坂はシンガポールで、外車付き、プール付き、テニスコート付き、メード付きのマンションで暮らしているらしい。羨ましい。と日本で噂になっていたそうです。

間違いでは無いのですが、日産サニーはシンガポールでは外車。プールは約1000世帯の高層団地に1つある共同プール。テニスコートしかり1000世帯での共有なのです。

メード使うほど、家は広くねぇっつうの。テニスコートもプールも個人所有でねぇ~っつうの。

海を越えると話は大きくなり、あらぬ方向に行ってしまう事を実感した次第です。

 

次回はマレーシアよもやま話を紹介致します。