第34回 外国人従業員に転職されないための6つのポイント その2

第34回 外国人従業員に転職されないための6つのポイント その2

いまから ここから あしたはあてに ならぬから 『相田みつを』

ダイエットは明日から。と思いつつ太る一方のワタシ。 

明日に先延ばしして何もしなかった事が如何に多かったか? 

反省してももう遅いかも知れませんが、いまから ここから を少しでも実践したいものです。(早坂)

 

第34回 外国人従業員に転職されないための6つのポイント その2

 

4. パワハラを徹底的に防止する

昭和生まれの私達や運動部出身の方々にとっては、体罰は当たり前の環境で育って来ていましたが時代は変わっているのです。今や体罰は言語道断、パワハラも御法度の時代に変革しているのです。『愛のムチ』も今はパワハラであり、イジメなのでやってはいけない事を肝に命ずる必要があります。

先日TVでも建築関係の会社に勤める技能実習生をほうきで叩いたり、足で蹴ったりしたニュースが流れていましたが、残念ながら、まだまだ日本のアチコチで同様な事がはびこっているのです。

社長の目の届かない所で、若いヤンチャな従業員が“からかい半分”で始めて“イジメ”に発展し、恒常的なパワハラになっているのです。

中には社長自身がパワハラの元凶だったりしている事も見受けられます。

 

ぜひ、従業員教育を徹底して、パワハラを防止してください。

※ 丁寧な優しい言葉で話すこと。

※ 外国人に手を(もちろん足も)触れないこと。

※ ヘルメット越しならよいというわけでもありません。

※ ありとあらゆるパワハラを徹底的に防止すること。

※ からかいは大きな誤解のもとになります。

これが出来なければ、全員外国人には転職されると覚悟してください。

 

5. 多様性を認める

日本の常識は、実は世界の非常識であることが多いことをご存知でしょうか?

私たち日本人が当然のごとく、習慣としてきた、日本人の道徳観や規則は、実は外国人にとっては実に滑稽なものに映ることがあります。

例えば、イスラム教では左手は“不浄の手”とされています。

汚れた左手でパンをつまみ食べる姿は、彼らには奇異に映るのです。

又、左手で子供の頭を撫でるのは、不浄の手で精霊の宿る頭に触れるとは何事だ!!となります。

特に宗教に関する事では無宗教日本人よりは非常に敏感なので気を付ける必要があります。

 

企業として絶対に譲れない理念であれば、それは日本人従業員のみならず、外国人従業員に対しても要求するべきでしょう。

しかし、それが過剰な要求になると、外国人は耐えられなくなることが多いです。

違う国で、異なる生活習慣、異なる常識で暮らしてきた外国の方々の多様性を認めること。

それは、転職を防ぐためには乗り越えなければならない壁だと思います。

 

6. 従業員満足度を徹底的に追求する

あなたの会社は、離職率は高いでしょうか?

もし、離職率が高い場合、従業員満足度の向上に今すぐ取り組むべきだと思います。

従業員満足度を上げる方法はいくつもありますが、結局日本人も外国人も同じで、あなたの会社で働くことに満足度が低ければ、やがて転職を考えることになります。

日本人よりも外国人は転職に対するハードルが低いです。

日本人は転職を繰り返すことに罪悪感を感じますが、外国人は転職してキャリアアップするのが当然だと考える人も多いです。(これも前述の多様性のひとつ)

満足度が低い場合、外国人は躊躇なく転職に走ります。

 

ポイントは、やりたい仕事とやりたくない仕事を本人にヒヤリングすることだと思います。

やりたくない仕事がある場合、その理由は何か。

コミュニケーション不足なのか、そもそも会社側が約束違反をしているのか。

やりたい仕事が与えられていないのはなぜか。

できる限り本人の意向を汲んで、満足度の高い状態で気持ちよく仕事をしてもらうことが大切だと思います。

転職を防ぐには、従業員ひとりひとりの満足度を追求すること。

日本人も外国人も同じなのです。

 

外国人従業員には、日本に来て良かった。この会社で良かった。と思われたいものです。