第28回 外国人を採用する7つのメリット 2

第28回 外国人を採用する7つのメリット 2

あのときのあの苦しみも あのときのあの悲しみも みんな肥料になったんだなあ じぶんが自分になるための 『相田みつを』

 

過去の苦労も、今の苦労も、今後遭遇するであろう苦労も、全て自分の宝になる。と信じつつ来年も頑張りましょう。

 

第28回 外国人を採用する7つのメリット 2

前回に引き続き外国人を採用する7つのメリットの残り5)~7)を紹介します。

 

5)自社採用の幅が広がる

副次的なメリットも生じます。

外国人採用のために労働環境の整備をすることで、日本人にとっても魅力的な企業になること。外国人はワークライフバランスを重視する人が多いので、労働時間数や休日と賃金のバランスが悪い企業では働きたがりません。

また、働く際には契約内容を重視する人が多いため、契約外の雑用や時間外労働は不可。実際に口には出せなくても、そういった労働条件は日本人も望んでいることです。

外国人採用のために社内の労働環境を整備すると、日本人からの応募も増えて人材の確保が容易になるのです。

  

6)早期退職者が少ない

外国人が日本国内で退職すると、ビザの所属機関変更という手続きをしなければいけません。また、退職後には3ヶ月以内に再就職先を探さないと就労ビザが取り消しになるというルールがあり、退職のハードルが日本人よりも高いです。

さらに、出稼ぎに来ている外国人は、故郷の家族の生活を支えているという責任感があるため、簡単には仕事を辞めません。

日本人の離職で悩みを抱えている企業は、早期退職が少ない外国人労働者を受け入れるというのも選択肢です。

 

7)採用コストを抑えられる?

日本人に比べて、外国人労働者は採用コストが低いのもメリットです。

もちろん、外国人であっても最低賃金など守るべきルールがありますし、同じ業務を行う従業員に国籍だけが理由で賃金差をつけてはいけません。

しかし、日本よりも賃金水準が低い国からの出稼ぎ外国人は、日本人からの応募が少ない低賃金な仕事にも従事するため、人件費を抑えられることもあります。

 

外国人採用をする上での注意点

外国人の採用には、メリットだけではなく注意点もあります。

 

互いの文化や慣習への理解

外国人を企業に受け入れる場合、互いの文化や習慣への理解が不可欠です。

 

外国人は日本の常識やマナーを知らないことが多く、日本人から見ると非常識と思える行動をしてしまいかねません。社内の人を戸惑わせるだけなら個人間の問題で済みますが、顧客や取引先の人に不愉快な思いをさせてしまうと会社自体にデメリットを与えてしまうことも。

外国人採用の際には、ビジネスマナー研修をしっかり行い、日本で働く上での最低限の常識を身につけてもらいましょう。

外国人が持つ文化を日本人が理解して尊重することも大切です。

 

就労ビザの取得

外国人を採用する場合、日本人との最大の違いは就労ビザの手続きです。

外国人を採用するためには、就労ビザの新規取得や変更申請が不可欠。様々な書類が必要となる煩雑な手続きなので、一気に大量採用を行うと業務量が膨れ上がります。

これらの手続きは外部委託することもできますが、手続きの依頼には相応のコストがかかります。

また、手続きを怠ったり間違ったりすると不法就労となってしまい、本人・受け入れ企業側共に厳重なペナルティが課せられるため注意しましょう。

 

まとめ

外国人を採用するメリットは、若い労働力の確保・社内環境の改善・新たなアイデアの創出など様々。外国人の過剰流入を問題視する声もありますが、外国人採用は本人・企業側ともにメリットが多いものです。

 

外国人人材を上手に活用して、社内の活性化・コスト最適化を進めていきましょう。

 

次回の発行は来年1月17日となります。

皆様 良いお年をお迎え下さい。

キョーワ・システム株式会社  早坂秀昭