第12回 外国人労働者離職の理由

第12回 外国人労働者離職の理由

『毎日少しずつ それがなかなかできねんだなぁ』  -相田みつを

 

お腹を引っ込めようと買った腹筋用各種器具、ジョギング用グッズ、その他、最初の数日間は使用するのですが、その後飾って置くだけになる為にBMI値は毎年右肩上がりです。

毎日少しずつ。ウ~ン! 貴方も思い当たりませんか?

 

今回は外国人労働者(エンジニアクラス)の退職理由について紹介致します。

 

『外国人はすぐ辞める』と一般的に言われる事が多いですが、厚生労働省の調査によりますと直接雇用の外国人エンジニアクラスの離職率は40~45%だそうです。

日本人の大学卒の3年以内の離職率は30~35%と言われる昨今と比較すると離職率は高いのは事実の様です。

 

ただ欧米では数年単位でキャリアアップ、収入アップを図って転職するのが一般的であり、過去からの雇用形態の違いからもこの差が出てくるのかも知れません。

しかし、苦労して採用した外国人スタッフに簡単に辞められてしまうのでは最初から躊躇してしまうのも事実ですが、同業他社の退職の理由を分析し、改善する事で離職率を下げる事は可能ではないでしょうか?

 

本当の退職理由とは何なのでしょうか?

建前ではない本当の退職理由は、現在の職場に対する不満からくるものが多いようです。

全てに満足している会社から自ら退職しようとは思う人はいないため、退職理由にネガティブな理由が多くなるのは致し方ありません。

 

退職理由の本音として多いのは、以下のようなものです。

1 職場での人間関係が良くない。

2 日本人と給与の差がある。

3 能力やスキルが活かせない。

4 仕事にやりがいを感じない。

5 仕事内容が求人情報と全く違う。

6 休日や残業時間など待遇がよくない。

7 給与や福利厚生がよくない。

8 評価制度に不満がある。

9 会社・業界に将来性がない。

10 パワハラがある。

 

退職に至る理由は人それぞれなので、ここで全てを挙げることは到底できません。

しかし、これらの退職理由を改善出来れば離職率を下げる事は可能となります。

 

同時に、外国人特有の悩みも理由になっている例が多いのも事実です。

外国人特有の退職理由は。

 

① 言葉の壁

② 日本の文化に馴染めない

③ 外国人扱いをされてしまう

④ 日本という国自体に疑問がある

 

これらは、それぞれの企業での対策は困難な理由なので、一朝一夕には解決しそうにありませんが、これらの事も理由のひとつと心しながら対応・フォローアップする事で離職率を下げる事が可能となるでしょう。

 

日本はこれから少子高齢化がさらに進み、エンジニアの人材不足もさらに高まって行くため、日本国内で働く外国人エンジニアはますます増加していくことが予想されます。

外国人エンジニアが活躍できる環境を作り上げることは、多くの企業にとっては必要不可欠な時代に突入したと言えます。 

外国人エンジニア雇用を成功させるために、今の内から会社を挙げて対応策を検討する事をお勧めします。

 

次回からは、外国人材介護に関する4つの制度について説明して行きたいと思いま