第90回 楽してできる健康体その2 〜オルゴールで認知症改善?〜

第90回 楽してできる健康体その2 〜オルゴールで認知症改善?〜

 我が家の愛犬が先日急に食欲不振になり、いつもは陽気な犬顔が消え大人しくなってしまったので動物病院に連れて行った。年令は7歳なので人間でいえば働き盛りの40代であるが、診断の結果は悪性リンパ腫とのことで抗がん剤の投与と薬漬けの治療が始まることになった。

 

 人も40歳を過ぎると勤続疲労なのか緊張疲労なのか、急に集中砲火を浴びたように体のあちこちが傷みだしてくる。私も41歳の厄年の時に、原因不明の大病をしたことがあるので体や財布にあまり負担がかからない健康対策であればなるべく試してみるようにしている。その中で今も続けていることややってみて効果があるような気がする健康法などを前回に続いて紹介したい。

 

オルゴールを聞くと認知症が改善?

 オルゴールの音色は何とも言えない落ち着いた気持ちにさせてくれる。

聞くだけで「認知症」に効果があるという「オルゴール療法」があるということを知った。

 脳の側頭葉の聴覚野という部分は記憶と関連しているので、その機能が低下すると認知症を発症してしまう。それを改善して防ぐにはその聴覚野を刺激すると良いそうで、それには人間の耳には聞こえない高周波数の音がその役割を果たしてくれるという。その高周波の空気の振動が側頭葉を良く刺激するのにオルゴールの音が最適らしいが、CDやほかの媒体からの音は2万Hz以上の音は収録できないために効果がないそうである。高価でないオルゴールでも3万Hz以上の音があり、その効果はあるので認知症予備軍の方やすでに患った方にも簡単にできる対策なので試してみる価値はあると思う。

 「オルゴール療法」というキーワードをネットで調べてみたら、その他にもいろいろな症状病例の改善事例もあり、その中に親族の悪性リンパ腫に効果があったとの「実例」も出ていたので、前述の我が家の愛犬にも早速して試みようとオルゴールを選んでいる最中である。

 

体に優しいスロージョギング

 散歩に行くとシニアの方が比重にゆっくりのペースでジョギングをしていることがある。これはテレビやラジオでも何度か紹介されているが、見かけは颯爽としていないしどちらかというとあまり格好は良くないので引いてしまいたくなる。しかし、これは「スロージョギング」といい、体に優しくいろいろな効果が満載なのである。

 

 スロージョギングやり方は下記のとおりになる。 

姿勢は背筋を伸ばして、軽く肘を曲げあごを軽く上げて、視線はまっすぐ前を見る。

歩幅は足の大きさの半分くらい、10センチ程度で小刻みに走る。

踵からではなく、ジャンプした時のように、足の指の付け根から着地する。

スロージョギングのスピードは時速4~5キロ程度の歩くのと同じくらいの早さ。

 

 カロリー消費量算出方法は、体重(kg)×距離(km)=消費エネルギー(kcal) なので、体重70kgの人が3kmやれば、ご飯1杯分210 kcalを消費することになる。

 私も以前はスポーツジムのランニングマシンで傾斜をつけてやっていたが、膝が痛くなりこのスロージョギングにしたら痛みが出なくなったので、今ではこのやり方に変えている。

 スロージョギングでの効果は、「ダイエット効果のほかに筋肉内の毛細血管も増えるので糖や脂肪がエネルギーとして効率よく消費されるようになるため、血糖やコレストロールがコントロールされ、メタボ改善につながる。」という。

 更に「判断や記憶にかかわる脳の前頭前野の体積がスロージョギングによって大きくなるので、認知症の予防にもつながる」との日本やアメリカの研究成果もあるようだ。

 外でやるのもジムに行くのも億劫という方は、家でテレビでも見ながら床に座布団などをひいて1秒間に2回ほどの足踏みをしても効果があるそうなので、ぜひ実行されたい。

 

 最後にいつも心がけていると心身に良いという「かきくけこ」があるので、会社や家庭での話しのネタとしてご紹介する。

 

「か」感謝 「き」気配り 「く」くつろぐ 「け」謙虚 「こ」好奇心