第3回 誰でもメジャーになれる!?

 最近は、メジャー(アメリカの大リーグ)で活躍している日本人が多くなり、スポーツニュースでは必ず誰かの名前を耳にする。特にイチローの活躍は我々中高年族を叱咤激励しているような気がし、まだまだ現役を続けてほしいと願っているのは私だけではないと思う。

 

実は今からのお話しは、同じ「メジャー」でも定規や巻き尺などの意味の「メジャー」のことなのです。

 

 以前に、私は仕事上いろいろな会社や工場あるいは展示会などに行く機会が多かった。その時「この装置はどの位の長さがあるのか?」とか「この冶具の寸法は何センチくらいか?」などと考え、できればそれを正確にメモに書き留めたくなる。その時に俄然力を発揮するのが自分の体をメジャーにすることである。体の各サイズを頭の中にインプットしておけば、そういう場合大変に役に立つ。

 

 成人の場合、両手を広げた長さは身長とほぼ同じ(手足が短いといわれている私も同じ)といわれている。これを覚えておくと、少し長さや高さのあるもの、太さのある柱や木などを測るのにも便利だ。ちなみに私の身長170㎝と両手を延ばした長さはピタリ合致する。但し、人前で怪しげなそぶりでやったり初めて行った会社の柱などに抱きついたりすると、警備員や救急車などを呼ばれたりするから注意が必要。

 

 建物や装置の長さ、工場のレイアウトなどは、歩幅を覚えておくと良い。私は歩幅が約60cmなので一歩二歩と歩いて行き、25歩だと約15mとなる。    

足のサイズはほとんどの人が知っているのでこれも使える。昔だと私のサイズは十文七分(ともんななぶ)。昭和の時代は足のサイズを今のように○○cmではなく文の単位であった。1文銭が24ミリのサイズだったのでその倍数、つまり私は約25.5cmとなる。話が少しそれてしまったが、あまり長くないものを正確に測る場合はこれが一番いいのです。

 

 又、手の先から脇の下までの腕の長さを覚えておくのもいいし、さらにもう少し小さいものの寸法を知りたい場合は、手の平を広げて親指の端から小指の端まで測っておくといい。コンパスを使う要領で動かすと「あっ」と言う間に簡単に測ることができる。 ちょっとした机や電化製品などの備品などをはかるのに使える。例えばそれが20cmだとして、4サイズと半分だとすると90cm、ドア1枚分となる。

 

 少し掛け算をしなければならないが、なるべく暗算でやると頭も回転できて一石二鳥になる。これを実践すると、測定したものを頭に刷り込むので、物覚えも良くなるし、ちょっとした物が目測で測れるようになる。

 

 思いがけず便利なのが、人差し指と親指の間の長さだ。丸いもの、円柱のものに最適である。ワイシャツなど買うときに自分の首周りサイズを再確認する場合にも使える。

調子に乗って試しに奥様の首をしめたりすると、誤解されて大変なことになるので対象物は慎重に選ぶようにすること。